富山にこんなお仕事
ヘアメイクアップアーティスト(吉村 純さん)
内面から輝いてもらう
メークは魔法だ。目を、唇を、表情をぱっと輝かせる。
黒木瞳さんや田中みな実さんら芸能人のメークを担当し、富山県出身の夫との結婚をきっかけに東京からUターンした。
東京と富山との2拠点で活動しており、「メークは外見だけでなく、内面も華やかにしてくれます。
自分の作った作品が雑誌や広告を飾ると、やりがいを感じます」
子どもの頃からメークやヘアアレンジが好きだった。
ヘアメークアップアーティストの第一人者である藤原美智子さんの存在を
中学時代に雑誌で知り、「生き生きと働く姿にも引かれました」と振り返る。
東京にある藤原さんのヘアメーク事務所「LA DONNA」に入るには
美容師の実務経験が必要と知り、まずは富山市内の専門学校へ入学した。
知識や技術を身に付け、休日には東京の美容院やショーを見に行った。
3年間美容院で働いてから23歳で上京。
メークアップアカデミーに半年間通ったのち、念願だった藤原さんの事務所に入った。300倍という超難関だった。
まずは藤原さんや先輩のアシスタントとして、早朝から晩まで休みなく働いた。車の運転に荷物持ち、撮影のセッティング…。
「大変だったけど、充実してました。刺激がありすぎる生活ですね」
27歳でヘアメークアップアーティストとしてデビューし、雑誌や広告、CMなど幅広い媒体のヘアメークを手掛けるようになった。
旬のメークやファッション、これからのトレンドのチェックは欠かさない。
仕事をする上で一番大切なのは常に平常心でいること。
自分のコンディションが悪いと満足のいく仕上がりにはならないからだ。
富山に拠点を置くようになってからメークレッスンを始めた。
「メークを通し、たくさんの人に笑顔になってもらいたい。輝くお手伝いをしたいんです」とにっこり笑う。
私の愛用品
■チークブラシとアイシャドウブラシ
所属するヘアメーク事務所のオリジナル商品で、ヘアメークアップアーティストとしてデビューした時に“師匠”の藤原さんからプレゼントされた。
扱いやすく、肌に触れられた時の感触も抜群にいい。8年ほど使い続けている。
※掲載内容はFuture 2022[進学・オシゴト版]
(2022.2.25時点のものです。)