ブン太が聞く!細田守監督最新作「竜とそばかすの姫」
上市高校生が映画レビュー対談!
富山県出身の細田守監督渾身の最新作「竜とそばかすの姫」が、7月16日(金)より公開されました。
みなさんはもう見ましたか?
様々な作品テーマで日本のみならず世界中の人々を魅了し続ける細田守監督ですが、今回の作品も動員数169万人(2021年7月26日現在)を突破し、ネットやSNSでも話題になっています。
今回Future編集部(とブン太)は、映画公開を記念して細田守監督の故郷・上市町へ!
上市高校の生徒会執行部の仲良し3人組宮坂侑茉さん・膳亀怜奈さん・渡辺菜月さんに、「竜とそばかすの姫」の感想を語ってもらいました。
―まずは、最新作「竜とそばかすの姫」を見た第一印象はどうでしたか?
宮坂さん(以下、宮):映像も音楽も、全体的にすごかったです!
膳亀さん(以下、膳):私は主人公すずのAs(アズ)・ベルの歌がすごいなって。
CMで聞いて知ってはいたけれど、映画館の大迫力の音響で聞いた瞬間に鳥肌が立ちました。
渡辺さん(以下、渡):すずの人柄がかっこいいなと思いました。
最初は弱い女の子かと思っていたけれど、強い子に成長していくところがかっこよかったです。
―特に、印象的なシーンは?
膳:お城で、竜とベルが二人で踊っているシーンが好きです。
宮:そのシーン、「美女と野獣」みたいだった!
膳:それ、私も思った!竜がベルに少しずつ心を開いく様子にもグッときました。
―今作品は、「美女と野獣」をモチーフに製作されているそうです。
渡:私は、すずが仮想世界<U>に初めて入り、ベルとして再び歌が歌えるようになった瞬間のシーンが印象に残っています。
声は弱々しい感じでしたが、歌う嬉しさが伝わってきました。
あの「歌よ」という曲も好き!「歌よ導いて~」というところは、彼女自身の気持ちそのものだし、中村佳穂さんのか細くても強さを感じられる歌声も印象的でした。
膳:歌だったら、私はmillennium paradeの「U」!最初の「ララライ~」でもう映画の世界に入り込めるというか。
クジラに乗って歌ってる映像もすごくて、「かわいい×音」で心掴まれたというか。上手く言葉で表現できないんだけど、とにかくすごかった(笑)
宮:私は、2人が選んだシーンももちろん好きなんだけど、怖くて印象に残っているシーンもあって・・・(ネタバレのため割愛します、気になった方は劇場へ!)
「人を守りたい」というすずの強い想いを感じました。
―すずは、仮想世界<U>ではベルとなって歌で人々を魅了するのだけど、彼女の印象は?
宮:ベルはディズニーみたいでかわいかった!「アナと雪の女王」と同じデザイナーが担当したんだよね?
膳:いつもの作品とは絵のタッチが違ったよね?
渡:サマーウォーズの時も、現実と仮想世界では描き方を分けていたけれど、それとはレベルが違ってた。今回はとにかく絵がキレイ!(笑)
―印象的なセリフやお気に入りのキャラクターはいた?
渡:私は竜。竜とすずのやり取りをみて、自分は無力だなって感じてしまって。もし自分がすずだったらどうしていただろうと…。
あと、いつも<U>でベルを導いてくれるクリオネもお気に入りです。優しくていいキャラクターだったな。
膳:やっぱり主人公のすずが一番好き。成長できるってすごくかっこいいと思った。
周りの人に支えられているのもあるけれど、成長できるのは自分の努力や成長しようと思わないとできないことなんだなって。
宮:私は、しのぶ君の声(成田凌)がかっこよくて好きだった(笑)
―今作品では、高校生4人の恋愛模様も少し描かれていましたが…。
膳:最初はルカちゃんがしのぶ君のこと好きなのかなって思った!
渡:わかるわかる!
膳:絶妙なタイミングでメール送ってくるし、ルカちゃん実は性格悪い!?とか思ってしまった(笑)
宮:細田監督の作品は、現実でありそうでいないちょうどいいラインの“いたらいいな”っていうキャラクターを描いてくれるのがいい!
しのぶ君みたいな人が実際にいたら、かっこよくてヤバいよね!?(笑)
―キレイ・かわいいという世界だけでなく、現代のネット社会も反映されていましたが、その辺はどう思った?
宮:自分の知らないところで、ウソか本当か分からない噂が流れてるのは怖いなって思いました。
でも、現実にそういうことはあるんだろうなって。
膳:もし自分がそうなってしまったら、もうスマホ開けないし見れないと思う。
渡:顔が出ないぶん、何でも言えてしまう。出たら出たで言われるし、出さなかったら出さなかったで言われるし。
そういうリアルな部分も描かれていたかも。
―「竜とそばかすの姫」を見終わって、心境の変化はあった?
渡:自分から動かないと、何も変わらないんだなと思いました。
いつもの私は、友だちの相談を聞くことしかできなくて実際に行動できないことが多いけど、すずの勇気がすごかった。私もこれからは、すずみたいに自分から動きたい。
膳:「自分がどうしたいのか」が大事なんだなと気が付きました。
生きていると、みんなに合わせないといけない場面って結構あるし、それはそれで大切だとは思う。
でも、「あの人がこうしてるから私もこうしなきゃ」ではなくて、自分はどうしたいか、自分の行動に対して相手はどう思うかを考えるのも大事だなと思いました。
宮:すずやヒロちゃんが、色々考えて行動して濃厚な1日を過ごしているのを見て、自分の1日を振り返ってみたら毎日フツーだなって。
それはつまり、もっと考えることがあるはずなのに、忙しいことを理由に考えることから逃げていたり、本当にしなきゃいけないことをしていないってことなのかなって。
もっと1日1日を考えて大切にしないといけないと思いました。
―もし自分がAsにいたら、何でもできる仮想世界<U>で何がしたい?
宮:芸能人に会いたい、推しに会いに行きたい!
膳:私も!推しに会えるなら、眺めてるだけでいい(笑)
渡:私は何もしない気がする。アカウント作って見に行くだけかも。
―最後に、細田守監督作品で好きな作品と今後どんな作品を見てみたいですか?
渡:どれも好きで、全部良くて選べない(笑)
昨日も「未来のミライ」を見たし、細田監督の作品はなぜか何度も見たくなって、何度見ても感動して泣いてしまう(笑)
でも、あえて決めるとしたら「バケモノの子」かな。
誰かを育てた経験も、誰かに育てられた経験もない「熊徹(くまてつ)」が、人間界から連れ込んだ子を18歳までちゃんと育て上げていて。
乱暴に見えて、実は優しい人(?)だっていうところが好きです。
膳:「おおかみこどもの雨と雪」が好きです。上市町といえば(笑)
宮:私は「時をかける少女」かな。
膳:それ、私もめっちゃキュンキュンした♡そう考えたら、主人公が同じくらいの年齢の作品が多いのかな。
共感もするし、キュンキュンするけど、気持ちが分かるからより悲しくもなるし(笑)
ブン太の一言
上市高校の皆さん、ありがとうございました!
「竜とそばかすの姫」で描かれている世界は、もしかしたらもうすぐそこまで来ているのかもしれませんね。
素晴らしい映像、素晴らしい音楽はもちろん、描かれているストーリーから3人が気づいたこと思ったことが、きっと彼女たちの成長につながるはず!
みなさんも、ぜひ「竜とそばかすの姫」を見て、友だちや両親と、どんなことを思ったか、考えたかを話してみてください!
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上市高校3年生の仲良し3人組
(写真左)
上市高校3年 宮坂 侑茉(みやさか ゆま)さん
生徒会執行部、卓球部に所属。アイドルグループが好きで、推しはSixTONESと坂道シリーズ。趣味は読書。恩田陸やあさのあつこ作品を愛読している。
(写真中央)
上市高校3年 膳亀 怜奈(ぜんがめ れな)さん
生徒会執行部、卓球部に所属。洋画と漫画が好きで、イケメン俳優のフィン・ウルフハードや漫画は松井優征作品のファン。
(写真右)
上市高校3年 渡辺 菜月(わたなべ なつき)さん
生徒会執行部、バレーボール部、書道部に所属。どの作品も最低5回以上見ているという、細田守監督作品の大ファン。趣味は、絵を描くこと。漫画の模写も好きで、「ハイキュー」のようなタッチが好み。