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富山にこんなお仕事
研究員

実は外で肉体労働

橋の上から10m下の川に、ひものついたバケツを投げる。川の水をバケツに流し込んでくみ上げる。その量、10ℓ。ひもが指に食い込むほど重い。川の水質を調べるために必要な作業だ。「研究者は引きこもって仕事する人っていう印象を持ってないですか?実はめっちゃ外で肉体労働しているんですよ」と笑う。

県環境科学センターは、富山の水や大気などに異常がないか調べる機関。水質課に所属し、川や海の水質を調査したり、工場の排水に問題がないか監視したりするのが仕事だ。研究のためにセンター内でパソコンに向かうこともあるが、県内中の川や海へ行くことがもっぱら。他の職員と手分けし、川は40カ所、海は28カ所を定期的に採水する。汗をかくのは嫌いではない。小学校から高校までサッカーをプレーしていた。「最近ボールを蹴る機会は減ってしまったけど、仕事を通じて健康的な生活ができていますね」。

見えないものを突き詰める化学が好きで、大学で専攻した。地元・富山のために働きたいと思い、勉強した分野が生かせる職場のある県庁を受けた。

富山の水環境は優れている。環境省による「名水百選」「平成の名水百選」の選定数は全国でトップタイだ。子どもたちに富山の環境について印象を聞くと「きれい」と言われるのがうれしい。「自分の仕事は意味がある」とやりがいを感じる瞬間だ。

6歳と1歳の子どもを持つ。「自分の子どもを含めた次世代に、今のきれいな環境を維持し、引き継いでいきたい」。バケツの水は重いし、冬の水の冷たさはこたえる。けれど、子どもたちの子どもたちの未来を守っているのだ。

私の愛用品

■浄水ボトル
自身の水分補給のため、調査現場に持って行く。活性炭のフィルター付きで、水道水を入れて使う。「ペットボトルの水を買うと容器のごみが生まれます。これを使う方が環境に優しいので」

2024.03.28 オシゴト

※掲載内容はFuture 2024[進学・オシゴト版]
(2024.3.7時点のものです。)

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