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富山にこんなお仕事
作業療法士

「面白そう」から「助けたい」へ

病人やけが人の中には、社会に復帰するためのリハビリが必要な人がいる。そんな人たちを支えるのは、リハビリの専門職だ。国家資格として認定されるのは三つ。理学療法士は立ち上がる・歩くなどの基本動作をサポート。言語聴覚士はコミュニケーションに関わる機能に特化する。家事や畑仕事といった日常生活の具体的な動作を訓練するのが、作業療法士だ。

高校3年生の進路選択の時、母からリハビリの仕事を勧められた。小さい頃、曽祖母が家で寝たきりだったのを思い出した。「寝たきりの人を治せるなら面白そう」と漠然と思った。専門学校に通い、国家資格を取った。

病院で働き出すと、「面白そう」という思いはすぐに「助けたい」という気持ちに変わっていく。患者は皆、気付いたら病気になっていたり事故に遭ったりして、思うように体を動かせない状態に戸惑っている。その絶望を間近で感じた。

最初に受け持った60 代女性は、脳卒中の影響で体にまひが残っていた。指を動かすリハビリを通じ、物を持ったり、手のひらで押さえたりすることができるようになるまで支えた。退院前の最後のリハビリが終わると、患者は泣き出した。感謝の涙だった。
「頑張って向き合ってよかった。忘れられない患者さんです」と振り返る。

リハビリの専門職というと理学療法士が広く知られている。「リハビリっていうと、平行棒につかまってもらって歩くイメージがあると思います。それは理学療法士の仕事。家事や運転を再びできるように支える作業療法士を知っている高校生はいるのかな……」と言う。入院してくる患者も知らなかった人が多い。「仕事を分かってもらうために、これからも患者さんに丁寧に説明して、その人らしい生活を取り戻せるよう向き合いたいです」と話す。

私の愛用品

■メモ帳
患者の入退院日やリハビリ内容といった日々の予定、学んだことを記している。仕事着のポケットにいつも入れて持ち歩く。

2024.03.28 オシゴト

※掲載内容はFuture 2024[進学・オシゴト版]
(2024.3.7時点のものです。)

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