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高校生と専門家に聞く
「コミュ力」

コミュ力で可能性を広げられた!

藻場を荒らすウニを活用した缶詰商品を地元企業などと連携して作った西島 琉 さん(新川高校3年)

部活頑張ったらニュースに
「コミュニティビジネス部」って、珍しそうな部活だと思いませんか?企業などと協力し、要望や課題を踏まえながら、高校生ならではの意見を盛り込んだオリジナル商品の開発をしています。そんな部で、部長をしています。
力を入れて作ったのは、缶詰「うにのリエット」。藻場を荒らすウニを有効活用しようと、ペースト状の料理にしました。オリジナル缶詰を作る高校生の全国大会で、賞を取れました。
この部活はコミュ力、かなり大事です!いい商品を作るため、企業の要望を聞き出さないといけません。アイデアを形にするため、商品を作ってもらう会社に「こうしたいんです」って伝えることも必要ですし。販売もしていますが、コミュ力はそちらの方が大事かも。以前は力不足で、お客さんに商品の良さをうまく伝えられず…。今では説明できるようになって、買ってもらえるようになりました。
頑張っていたら、関わった会社から声を掛けられましたし、活動がニュースになって知らない人から応援されるくらい有名人になっちゃいました(笑)。

【プロフィール】 にしじま・りゅう/開発した商品を売るため、イベントに年 30回ほど出店する。オリジナル商品を作る他の高校生の活動に興味津々で、プライベートで長野県上田市まで視察しに行き、周囲を驚かせる。趣味は鉄道。同市には好きな北陸新幹線で向かった。

全国展開するメーカーに、商品のアイデアが採用された西尾 晴菜さん(高岡高校3年)

責任感で力を発揮
鋳物メーカーの能作に提案した風鈴が製品化されました。若い人に人気の小鳥のシマエナガをモチーフとしたデザインです。有名な大きな会社と商品が作れるなんて、うれしさしかないです!
総合の授業で、地元企業の課題を解決する案を考えることになりました。協力企業の一つが能作でした。能作は生徒からの人気が高く、5 班計25人が臨みました。
実は私、コミュ力に自信がありません…。一つの班の班長でしたが、メンバーの熱量に差があって話し合いをうまく進められなくて、他の班よりも遅れをとっていました。案が浮かんだのは、発表するギリギリ前でした。急いで発表用の原稿とスライドを作りました。発表は、度胸のあるメンバーに思い切って託しました。ぶっつけ本番なので心配しましたが、うまくプレゼンしてくれました。他の生徒もプレゼンする中、私たちの班の案が選ばれました。
リーダーとして他の人に役割をお願いする、っていうのもコミュ力なのかも。「なんとかしなくちゃ」っていう責任感が力を発揮させたんだと思います。

【プロフィール】 にしお・はるな/父は、天然記念物の淡水魚・イタセンパラの保護などで活躍する西尾正輝さん(氷見市教育委員会)。好きな事を仕事にする正輝さんに憧れている。好物はグミ。勉強を頑張ったと親にアピールして毎日ねだっている。

コミュニケーションにはコツがある!

富山大大学院教職実践開発研究科教授 石津 憲一郎さん

失敗から学ぶ
中学や高校という時期は、「孤立したくない」という気持ちと「認めてほしい」という気持ちが強くなります。人間関係に気を使いますね。
自分の気持ちに自分が振り回され、コミュニケーションがうまくいかないこともあるのは当たり前です(大人でもムズかしい!)。でも、自転車は乗ってみないとうまくならないのと同じようなものです。最初はみんな転びます。うまくいかないと、つい相手を責めちゃうこともあるけど、「次はこうしてみよう」と準備してみるのも大事です。
自分の考えを表現するのが苦手という人もいますよね。でも、そういう方は、実は、思いやりや優しさのある素敵な人です。自分を責めすぎないでほしいです。
最後にちょっとしたコツを!コミュニケーションが苦手という人は、「どう話すか」で悩みがちです。でも、「どう質問するか」も大事です。例えば、「この漫画、見たことある?」と聞かれても「見てない」では、会話はすぐ終わってしまいます。そこで「どんな漫画なの?」と質問してみる。相手に少し関心を向けるだけでも世界は変わりますよ!

【プロフィール】 いしづ・けんいちろう/埼玉県生まれ。東北大大学院を経て、2009年に富山大人間発達科学部講師に就任。23年から現職。専門は教育心理学、臨床心理学。

よしともコミュニケーションズ社長 高沢 由美さん

素直に思い伝えて
新しく友達をつくりたいけど、どうしていいか分からない。そんな人にコミュニケーションのコツを三つお伝えします。
①好意的非言語コミュニケーション。アイコンタクト、笑顔、身体を向ける、会釈など言葉以外で意思を伝えましょう。
②自己開示。「私はこういう人です」と好みや価値観を伝えると、相手も同じように応じてくれます。
③共通点を見つける。学校では似た人同士でグループができますよね。共通点があると、人は安心し、親近感が湧くんです。
「分かってもらいたい」「認めてもらいたい」。そんな気持ちを、みんな持っていませんか?
実は、良い人間関係をつくれる人は、そんな人間の欲求を満たす努力をしているんです。相手の欲求に応えるように意識してみましょう。
友達と仲たがいするときもありますよね。日本は「察する文化」ですが、分かってくれないことを相手のせいにしないことが大切です。仲たがいのきっかけになった自分の言動の背景にあった思いを素直に伝えてみましょう。相手と分かり合おうとする対話は、きっとお互いの笑顔を取り戻してくれますよ!

【プロフィール】たかさわ・ゆみ/愛知県豊田市出身。大学卒業後、証券会社に就職。営業担当を経て社長秘書を務める。結婚後、1998年よりOFFICE・よしともに所属。

2025.07.08 エンタメ

※掲載内容はFuture vol.20(2025.7.7)時点のものです。

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電話 076-445-3300(代表)

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