
富山にこんなお仕事2025
飼育員
元気な姿を見てほしい
「飼育員になって3年目ですが、まだまだ勉強の日々です」。基本的な仕事は動物園舎の掃除や餌作りだが、毎日同じ作業の繰り返しではない。便や行動を観察し、体調の小さな変化に気づかないといけない。餌が残っていたら原因を考える。「ただの作業にならないよう心がけています」
幼い頃から動物が好きだった。実家で犬を飼っていたが、両親によく懐いていてうらやましかった。「動物と仲良くなりたい」が「動物に関わる仕事がしたい」へ変わり、専門学校で動物看護を学んで動物病院に就職した。一時は一般企業で働くも、やはり好きな仕事をしたいと転職を決意。ちょうどその時、飼育員の求人を見つけ、応募した。
主な担当は、タヌキやウサギなどの小動物。気持ち良さそうに寝ていたり、生き生きと楽しそうにしていたりする姿を見るとうれしくなる。「個性豊かな動物たちのかわいさを、お客さんにどううまく伝えるかも飼育員の役目。日々動物たちを見ているからこそ知る魅力を届けたい」。お客さんの声を直接聞ける機会は少ないが、触れ合い体験の時間などを通して「かわいい」や「また来たい」の声を聞けることが大きな励みになっている。
動物にとって心地よい環境を探ったり展示方法を変えたりと、努力を重ねるのは、多くの人に足を運んでもらうためでもある。「動物たちの元気な姿を見て、お客さんが楽しい気持ちになってもらえたら」と話す。
私の愛用品

■腕時計
園舎を掃除していると時間を忘れてしまうため、スケジュールを意識して仕事するためにも腕時計は手放せない。作業の邪魔にならないようにつける位置は肘の下。
※掲載内容はFuture 2025[進学・オシゴト版]
(2025.3.12時点のものです。)