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富山にこんなお仕事2025
新聞記者

好きなものが増えてゆく

将棋に興味はなかった。ルールも知らなかった。しかし、取材経験を積み重ねた今では熱心なファンになった。「棋士の対局時の鋭い眼差しと、盤を離れた時の和やかな表情とのギャップがいいんです」。休日はずっとXを眺めて、タイトル戦の戦況を追う。推しは、伊藤匠叡王だ。

北日本新聞社の生活文化部で文芸を担当する。残念ながら大好きな将棋担当は最近離れた。富山を拠点に活動する歌人や俳人、時代を映す知識人の取材が多い。作家や識者は取材慣れしているから、記者の質問内容や態度に敏感だ。取材の深さやテーマへの理解が常に問われ、浅い質問では満足のいく回答を引き出せない。「生半可な準備では対応しきれません」と話す。将棋とは異なるやりがいがある。

もともと文章を書くことが好きだった。幼稚園児の時から先生に手紙を書き、小学生の時には宿題でもないのに作文を書き上げては提出していた。「文章は正解がない。それが好きでした」と振り返る。

大学時代は9カ月間、アメリカ・ネバダ州に留学した。富山とは正反対の乾燥した砂漠地帯だった。湿度10%以下、雨はほとんど降らない土地での生活は、故郷の風土の豊かさを教えてくれた。富山の雨や雪まで懐かしくなった。「地元の良さを伝える仕事もいいかも」。その思いが記者という進路につながった。

パソコンのデスクトップには自身で撮影した藤井聡太七冠の写真が飾られ、仕事の合間には歌集を手に取る。新しい分野を取材するたびに未知の世界に触れる。「将棋も短歌も、最初は知らなかったのに、仕事を通じて好きになれた。これからも食わず嫌いせずに好きなものを増やしていきたい」。好奇心に突き動かされる毎日だ。

私の愛用品

■一筆箋
先輩記者が記事に協力してくれた人に手書きの手紙を添えていた。その姿勢に感銘を受け、自身でも一筆箋を使い始めた。「掲載紙に手紙を添えると、ちょっとした気持ちを伝えられます」

2025.04.17 オシゴト

※掲載内容はFuture 2025[進学・オシゴト版]
(2025.3.12時点のものです。)

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〒930-0094
富山県富山市安住町2-14
電話 076-445-3300(代表)

※記事・写真の転載を禁じます。

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