富山にこんなお仕事
システムエンジニア(北 明日香さん)
小学生でウェブの構造理解
ウェブサイトを開くと、サイトを形作る情報「ソース」を表示させられる。
英単語や記号の羅列を見て「こういう作りなんだ」と、小学生ながらなんとなく構造を理解していた。
振り返ると、システムエンジニア(SE)への第一歩だったのかもしれない。
父がソフトフェア開発会社を経営していたこともあり、パソコンは身近だった。
高校受験を真剣に考える頃から「家業」を意識し始め、プログラミングやソフトウエア開発を学べそうな高専に進学した。
その後、入学した専門学校では実践的なプログラミングにパズルを解くような楽しさを感じた。
新卒で入社したシステム開発会社で3年勤めた後、父の会社で働き始めた。
思い出深いのは27歳の時、顧客の酒店に、商品の出荷や検品に関するシステムを導入したことだ。
顧客から課題をヒアリングし、システムを作り、課題を解決する。一連の流れ全てを初めて担った。
「相手が本当に困っていることが分からないと、解決することはできない」。
悩みを丁寧に聞き取り、誤配送や検品の不備がなくなるよう汗をかいた。
プログラマーやSEとして働き始めて10年がたち、父から会社を継いだ。役員と社員は計5人。
経営への専念や大きな会社のような分業は難しいが「1から10までやる必要があるからこそ、やりがいがある」と言う。
デスクワークの息抜きになるのが、14年続けるよさこい。「体を動かすのが、いい気分転換になるんです」と話す。
オンとオフをうまく切り替え、仕事に向き合っている。
私の愛用品
■ブルーライトカットの眼鏡
パソコンの画面と向き合う時間が長いため、仕事中にかけるようにしている。
友人からプレゼントされたカエル形の眼鏡置きもお気に入り。
※掲載内容はFuture 2024[進学・オシゴト版]
(2024.3.7時点のものです。)