スペシャルインタビュー
～あきぴでさん②～

法学部に入ったのはなぜ？
そればっかりと言われそうですけど､かっこいいから(笑)。法律にはこれっぽっちも興味がない。
まあ､そんなわけで劣等感の連続で､大学を楽しいとはあまり思えなかったんです。成績はそこそこ良かったんですけどね。
充実してきたぞっていうのは､４年生になってからかな。
声優の養成所に入ったり､劇団に入ったりしたから。青春感が出てきました。僕なりの就職活動です。

企業の面接を受けるといった普通の就職活動は？
全く何もしていません。エントリーシートという言葉も知らなかった。
伊藤忠商事という大企業がありますが､僕は関連会社のファミリーマートの方がすごいと思っていた。それくらいの知識レベルです。
同級生と話していても合わせるのが大変でした。
僕は劇団から俳優として有名になれればいいと漠然と思っていました。そして､そのまま大学を卒業しました。

劇団では活躍できたんですか。
４年目になるタイミングでクビになりました。原因は実力と態度でしょうね。
ちょっと調子にのってブイブイやっちゃっていたんですよね。「演劇ってこんなもんかな」って低く見積もっていた。
でも､今YouTubeで1人で寸劇みたいなことをやっていて思うんですけど､表現力が全然足りない。
クビになったけど､劇団の経験は役に立っているし､もっと上手にならないとって思っています。

YouTubeでの戦略は？
どうだろう。そこまで考えてはいないです。反応が良かったら､その路線を発展させていくくらい。
あと､世間の東大生のイメージに合わせてダサいスウェットを着ています。自分が持っている服で一番ダサいやつ。
実際の東大生はこんな格好していませんけどね(笑)。
今は自分の人生に関わるようなネタは出し切ってしまっているので､受験ネタみたいなのを集めて自分なりに動画にしています。
短い動画ですけど､こだわって作っていますよ。1分のショート動画でも100回撮り直すことはザラです。

今後の目標は？
ないです。まあ､でも敢えていうならチャンネル登録者数100万人くらいでしょうか。それも､そこまでは思っていないです。
うーん､本当に突き詰めたいのは表現かなあ。動画と肉体・肉声のハイブリッドで。

俳優という夢は？
ないと言えばないです。YouTuberとしての発表の場や手応えがあることは大きいですが。戦うフィールドが違う気がしてきました。
俳優って映画監督やプロデューサーのような偉い人に認められて一人前とされます。
でも､それには興味がないんです。YouTubeなら直接反応をもらえるし。
あと芸能界って闇というか､大変なことが多い。力が弱いと､搾取されてしまいますからね。

高校生にメッセージを
会社は年功序列からジョブ型へ。学生の進路も多様化へ。今の時代にはそういった動きがありますけど､実は結構きついですよ。
自由を与えるようで､保証はない。だから僕は無責任に夢を追えなんて言えない。僕はメンタル強い方だけど､それでもキツい時期があった。
俳優になるという夢を追って結果としてYouTuberになったけど､僕みたいな生き方は勧めません。
ほぼギャンブラーですもん。みんな､ちゃんと就職しよう(笑)。

インタビュー1はコチラから