
スペシャルインタビュー(Part3)
岡崎体育さん(Future vol.12/2021.7.12発行に掲載)
Q 5月末に新コンセプトアルバム『OT WORKS II』を出しました。
2018年から21年までのタイアップ曲やコラボ曲をまとめたものです。
とてもバラエティに富んだ内容ですね。
いろいろな方からお声がけ頂いて作った作品を集めたものです。
こういう作品が5周年というタイミングで出せたのは、ありがたいですね。
今後もこういうシリーズを出していけたらいいなと思っています。
Q デビュー5年という短い期間の間でたくさん依頼があるということですね。
僕はアーティストとしての色が強いタイプじゃない。
何にでもなれるカメレオンタイプだと思っています。
クールな曲調も、ひょうきんなこともできないこともない。
いろいろな人がオファーをしやすいんでしょうね。
幸い、僕らしい仕事を振ってもらっているので、縛りがなくてのびのびできています。
歌詞のアイデアは「考えて、考えて」というより、ふと出てくることが多いです。
それを実際に形にするかどうかなんでしょうね。実現するというガソリンがあるかどうか。
みんなが共感してくれるということは、特別変わったことに気付いたわけではないですよ。
2019年にずっと目標にしていたさいたまスーパーアリーナでワンマンライブをやりました。
このアルバムに入っているのは、ちょうどそれ以前と以後の曲が半々くらい。
聴き比べてみると、以前と以降に変化はないんです。デビュー当時のまま、相変わらず
岡崎体育らしい曲が書けているという自負があります。 ワンマンの後は翌日死んでもいい
くらいのつもりでいました。でも、今はもっとやりたい気持ちが強い。
もう新しいアルバムに取り掛かっているし、早く完成させて世の中に広めたい。
将来的にはアルバム30枚出すのが目標です。数字には意味ないです。
自分でやるって言ったことに背くのはダサいので、やり抜こうと思っています。
Q コロナは音楽業界にどんな影響を与えましたか。
興行的には大打撃ですよね。元の日々が戻るのを待つだけです。
これまではアルバムを作って、ライブをやって、夏フェスに出てということを
当然のように感じていました。でも、当たり前が当たり前じゃなくなった。
今までの音楽活動が自分の人生にとって貴重なものだったんだと再認識しています。
Q 今後の音楽活動は。
基本的にやりたいことをやるだけですけど、それでも周りの顔色をうかがいながら、
やってきました。それはそれで誇りを持っています。この顔色をうかがうスタイルを
貫き通してなるべく多くの人にいいなって思ってもらいたいです。
岡崎体育

1989年生まれ、京都府出身の男性ソロアーティスト。2012年より地元のスーパーマーケットで働きながら「盆地テクノ(BASIN TECHNO)」という架空のジャンルを掲げて活動を開始。自主制作アルバムを発表しながら、関西を拠点にライブ活動を展開する。16年3月にメジャー(巻尺)に音源を付けた“メジャーデビューアルバム”「MEASURE」を、5月にSME Recordsから正真正銘のメジャーデビューアルバム「BASIN TECHNO」をリリース。17年3月に「MUSIC VIDEO」のクリエイティブや話題性が評価され、「第20回文化庁メディア芸術祭」エンターテインメント部門で新人賞を受賞した。19年1月に3rdアルバム「SAITAMA」をリリース。同作を携え6月に埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演を開催し成功を収めた。21年5月にコンセプトアルバム第2弾「OT WORKS II」を発表した。
https://okazakitaiiku.com/
※掲載内容とプロフィール情報はFuture vol.12(2021.7.12)時点のものです。