富山にこんなお仕事
インテリアコーディネーター(岡本 貴広さん)
模範解答はしません
家具や照明、壁、床。客の要望に合ったインテリアをプロデュースし、
アフターフォローにも対応するのがインテリアコーディネーターの仕事だ。
福岡県の家具メーカーと共同開発したブランド「SOLID」では、クライアントに合わせてインテリアを自社生産している。
家具を製作するのは職人だが、客と職人の”架け橋“となり、どうすれば長く愛してもらえるかを追求していく。
「心の豊かさを提供するのが僕らの役割。モノじゃなくてコトなんです。
家具を通じて生まれるストーリーや思い出を届けていきたい」
大学生のころ、趣味で家具店を巡る中でアンティーク家具の魅力にとりつかれた。
東京の専門店のガイドブックを買い、各店を巡ったという。
「好きなものを仕事にしたい」と、新卒でアンティークを取り扱う会社に入社した。
しかし、何をしたいかの具体的な目標がないまま働いていたことで、やりがいを見つけられずに企業を転々。
30歳を前に地元に帰ってきた。
そんな時に出会ったのが今の会社だ。
子や孫まで受け継がれるような「未来のアンティーク家具」を作るところに惹かれた。
1度は履歴書で落とされたものの諦めずに再挑戦し、入社をつかんだ。
20代で資格を取ったインテリアコーディネーターの知識を生かして接客し、配送や製造部門も経験。
2年目から新ブランドの立ち上げに携わった。
客に心から喜んでもらえる家具を提供するには、何よりもまず「聞くこと」。
家具の要望だけでなく趣味や家族構成、ライフスタイルなども聞き出し、持ち主だけの一点物を作り上げる。
「模範解答をするつもりはありません。お客様にとっての120点を目指したい」と力を込める。
私の愛用品
■名刺入れ
SOLID設立の際に購入したカードケースで、ブランド立ち上げから現在まで苦楽を共にしてきた思い入れのある品。
長年使い続けたことによるキズやくすみも「それが味になっている」と気に入っている。
※掲載内容はFuture 2023[進学・オシゴト版]
(2023.3.3時点のものです。)