教えて!ファイナンシャルプランナー
どんな視点で将来の仕事を決めたらいいですか
嫌じゃない仕事を見つけて
なかなか将来のことを考えるのは難しいですよね。でもお金のことを考えるのは重要です。
これから社会に出て生きていくためには、お金が必要です。
今、皆さんが意識したらいいのは「どうやったら稼げる自分になれるか」ということです。
高校生のみんななら今からどんな仕事にも就けます。どんな仕事を選べばいいか。
それは「嫌じゃなく続けられる仕事」です。
「好きな仕事をしたい」と思うでしょうが、仕事は誰かにお金を払ってもらうことと結び付いています。
「自分の好きなこと」にお金を払ってもらうのは不可能ではないですが、工夫と努力が必要でしょう。
お金をどう管理して増やせばいいですか
給料をもらっても全部使っちゃダメ!
将来お仕事をして稼いだお金は全部使ったらいけません。
実家で暮らすなら給料の2割、1人暮らしなら1割は貯金しましょう。
長い人生ではピンチもチャンスもあります。
ピンチの時にはお金があなたを助けてくれます。
チャンスの時にはお金があなたの背中を押してくれます。
若い時に結婚をしないと決めていても、40代半ばですてきな人に出会うかもしれません。
その時に貯金がなかったら困るでしょう。
ちょっと早いけど、お金を稼ぐようになったら考えてほしいのは、お金を「いつ必要になるか」という視点で三つのカテゴリーに分けること。
家賃や光熱費、食費など日々必要な「流動性のお金」、住宅や車を買ったり、海外旅行や結婚資金に使ったりするために貯める「安定性のお金」、退職後の生活資金、あるいはいざという時に備えるために増やしていく「収益性のお金」。
計画的にお金を使っていくことが、あなたの人生を豊かにしてくれます。
借金っていけないことなんですか。
超高いものを買うには必要なことも
借金をしない人生の方が楽です。もちろん友達の間で貸し借りするのは絶対ダメですよ。
でも住宅など超高価なものを買うにはローンを利用するのもいいでしょう。
数学で習うと思いますが、その借金の利息が「単利」なのか「複利」なのかも大事。
複利だと雪だるま式に借金が増えます。身の丈に合った生活をしましょう。
そして身の丈を大きくしましょう。
節約すればいいんですね
健康のため、ちゃんと食べて。
それはそうだけど、食費をケチっちゃいけません。
ぜいたくなものを食べろと言っているのではないです。
健康のために必要なお金を使わないのはいけません。
病気になったらすべてがパーです。健康を大切に。
あと、あなたをここまで大きく育ててくれた親にも感謝して。
河波 千恵子さん
ファイナンシャルプランナー
かわなみ・ちえこ射水市でFP事務所経営。
20代は家計のやり繰りに励み、30代は経
理畑で働き、40代でFPなどの資格を取得。
2008年に独立。家族は夫と娘2人、孫2人。