学力アップのツボ②数学
数学は論理的な思考力や物事を順序立てて考える力が身に付きます。
問題の意味を正しく理解し、定理や公式を用いて答えを導き出す。
正解したとき、なんとも言えない爽快感があるはずです。
公式を覚えるだけではなく、しっかりと理解して基本を反復しようfor1年生
高校入学後は主体的な学習が求められ、数学は学ぶ量が膨大で授業スピードも速く、予習と復習が欠かせません。
中学までの数学はテストで回答のみを書けばいいので何となく理解しているだけや丸暗記した公式を使って答えが合っていれば正解になります。
しかし高校からは答えに至るまでの過程も記述せねばならず、理解がとても重要になります。
予習で疑問点を明確にして授業中はそこを重点的に聞き、当日の復習で最低でも類題を解いて教科書の内容を定着させましょう。
高校数学は公式を覚えるだけでは問題は解けないので、問題の分野や条件が何を示しているかを分かった上で「この問には、この公式を使う」という整理ができるようにならなくてはいけません。
教科書に出ている例題や練習問題を繰り返し解くことは、基本を反復して理解を深めることになります。
定期テストの課題として出されるような演習問題は、一度解いたら終わりではなく同じ問題を繰り返して解きましょう。
テスト後に「計算が間に合わなかった」「最後の問題までたどり着かない」という人は、数学の基礎力となる計算のスピードを普段から意識してください。
積極的に周りを頼り、友だちや先生に聞いたりYouTubeで動画を見たりして理解を深めるのもいいでしょう。
十分に復習を。自力で解けるまで丁寧に、繰り返し演習に取り組もうfor2年生
十分に復習を。自力で解けるまで丁寧に、繰り返し演習に取り組もう
予習はもちろん、復習に十分な時間をかけてほしい時期です。
日々の積み重ねを大切にしましょう。
教科書や参考書、問題集で多くの問題を解けば、答えへの糸口を見つけやすくなります。
また初見の問題を解く際は、すぐに解答に頼らず、まずは15分考えましょう。
今の自分の限界を知ることになり、思考力を高めることにもつながります。
解答を確認したらすぐに次の問題へ進むのではなく、自力で計算し直して、その問題の答えにたどり着くまで繰り返し演習しましょう。
丁寧に取り組む姿勢が大切です。
問題を解き始めるときは立式と同時に、図やグラフを描いて、問題が図形的に何を意味しているかを捉え、式と図を行き来しながら考える習慣をつけましょう。
立式するだけでは解けない問題も、図から答えへのヒントが見つけられることもあります。また公式の導出もできるようにしましょう。
公式の成り立ちを知れば、公式を深く理解し、自信を持って解答することができます。「なぜ、そうなるのか」を考えることが重要です。
図や公式は問題を解くための武器となり、目の前の問題に挑む準備材料になってくれます。「解けない」という思い込みをぶち壊して前向きに勉強してください。
目的に応じた学びを実行。小問の意図を考え、文章を式で表現しようfor3年生
目的に応じた学びを実行。小問の意図を考え、文章を式で表現しよう
大学入試問題の多くは、大問の中に(1)(2)(3)といった小問が作られています。
問題は作問者の思いが込められた物語なので、すぐに解こうとせずに問題文から(1)(2)(3)の順に進んでいく物語を読む時間が大切です。
問題文の中に出てくる条件の理由を考えたり、なぜ(1)の小問があるかという視点で問題を読んだりすれば、作問者の意図が読み取れるでしょう。
(1)は(2)への誘導になる場合がほとんどなので、(1)の出題理由が分かれば(2)が解きやすくなるというわけです。
問題を解くときは日本語を数学語に翻訳して、まずは一つ一つの文章を式で表現しましょう。
最初は解き方が分からなくても自分なりに考えて値を代入するなどの実験をしていると、規則性や解き方が見えることもあるので、どんなときも手を動かしましょう。
また小さなミスを防ぐためには、暗算をせずに計算を書き、図やグラフも描くことが大切です。
特に累乗などは値が分かっても計算せずに解き進め、最後に計算して答えを出すようにしましょう。
3年生は自分の目的に応じた学び方を実行する時期です。
教科書、参考書、問題集を行き来しながら、一問でも多く問題を解いてください。